概要
Toolbox for USTは、IBM i 本体のV.24回線を使用することなく、JCA手順、全銀ベーシック手順、全銀TCP/IPの通信を行うことができる製品です。
IBM i の機種を選ばず、UST※経由で多回線のV.24通信構成が可能です。
V.24の同期通信アダプターの販売終了の対策としてご利用いただけます。
※USTはセイコーソリューションズ株式会社の登録商標です。
特徴
IBMiとUSTの間はWAN経由で接続できますので、サーバー統合やデータセンターの利用等により、システムが遠隔地に移動する場合でも、モデムを拠点に残すことが可能です。
また、災害対策での通信環境の2重化も可能です。
セイコーソリューションズ社製 プロトコルコンバータ USTには同期モデム、TAや非同期モデム、TAを内蔵することが可能で、シンプルな機器構成が可能です。
機能
これまでのToolboxインターフェース(通信定義設定、コマンド発行による実行等)をそのままにV.24回線を外部に移設できます。
ユーザーアプリケーションを変更することなく外部通信環境を構築できます。
既存のToolbox同様、IBM i 上で一括して構成管理、運用管理が可能です。
HW、SWともに保守契約があり、安心してご利用いただけます。
既存のToolboxと共存が可能なため、Toolbox for UST用のコマンド、メッセージIDをご用意しています。また、既存の通信定義がある場合は、コピーして流用も可能です。
このようなお客様におすすめです。
- V.24の同期通信アダプターの販売終了で IBM i にV24のインターフェイスが用意できない。
- IBMi以前のシステムから現在の IBM i にシステムを更改する場合に収容できる通信回線数の減少により、より大きなシステムに変更する必要がある。
- システムをBladeCenter搭載タイプモデルに変更したいが、通信回線が接続できないために変更できない。
- 複数拠点のシステムを統合したいが、通信回線はそのまま各拠点で運用したい。
- クラウドサービスを利用したいが、サービス会社で通信回線のサポートがない。
- 通信回線をIBMiの外部に移設したいが、Windows、LinuxなどのEDIシステムの管理はしたくない。
- 現在使用されているEDIシステムの障害対応に不便を感じている。
- 通信機器が保守切れ、販売中止などでEDIシステムに不安がある。
構成イメージ
動作環境
IBM i サーバー環境
- 対応OS
-
- IBM i 6.1 以降
USTハードウェア、通信機器
- UST
- セイコーソリューションズ社製 プロトコルコンバータ UST の以下の機種
- SC-8239
- SC-8259
- SC-8279
- 通信機器
-
- 同期モデム、同期ターミナルアダプター(JCA手順、全銀BSC)
- 非同期モデム、非同期ターミナルアダプター(全銀TCP/IP)
通信環境
- TCP/IP
稼働検証
※発表時はネオアクシス株式会社 ※ 最新の情報につきましては、弊社担当営業までご確認いただけますようお願いいたします。参考価格
初年度保守付 LPAR毎ライセンス
- 1,100,000円
Toolbox for UST 2回線限定モデル
- TA内蔵/外付ハードウェアセット(定価):1,000,000円~(税抜き)
- モデム内蔵ハードウェアセット(定価):1,200,000円~(税抜き)