概要

本年4月から、東京証券取引所のプライム市場に上場している企業は、決算情報を含む主要な投資家向け情報の日英同時開示が必要となりました。世界の投資家やアナリストは常にスピードを重視するため、発表から24~48時間以内に英文による開示を行う必要があります。
一方で、そういった投資家やアナリストの目にとまり、迅速に投資判断をしてもらうためには、原本を速く翻訳するだけでは不十分です。海外投資家に重視される決算短信全編の要約(いわゆる「エグゼクティブサマリー」)が、多くの企業が忙しくて手が回らない「成功の鍵」となります。

課題

  1. 1)スピード:
    プライム市場における決算情報及び適時開示情報の英文開示が義務化されたことでお客様企業が感じている最大の課題は「スピード」です。四半期決算短信の平均文字数は~3万字ほどあるため、通常、翻訳に7〜10営業日ほどかかります。
  2. 2)正確性:
    企業にとって投資家に対する公開資料の正確性は極めて重要です。意味的な正確性のみならず、文書内での表現の統一性が求められる上、会社ごとに異なる用語の使用、業界特有の表現などを、最も伝わりやすく的確な表現にすることが必要です。
  3. 3)コスト:
    多くの情報を日英で開示したい企業が多い一方で、翻訳箇所を増やせばコストもかさみます。できるだけ費用を抑えて効果効率的に、多くの情報を投資家に公開する工夫が求められます。
  4. 4)セキュリティ:
    公開前の決算情報等は企業の機密情報であり、最新の注意を払って管理される必要があります。

解決策

日本企業の投資家向け情報を英語で同時開示するために特別に開発された、IRに特化した超高速AIプラットフォーム、「SwiftBridge AI(スイフト・ブリッジAI)」が、本年3月19日にリリースされました。
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  1. 1)スピード:
    このプラットフォームは、日本企業の財務情報の英語化に特化して開発されたAI中心のワークフロー(下図)により、従来の人間による翻訳の約半分以下の時間(平均3~5営業日)で納品が可能になります。
  2. 2)正確性:
    汎用型AIに依存するのではなく、カスタムトレーニングされたAIモデルおよび役割を持ったAIエージェント(例品質向上エージェントおよび用語集処理エージェント)が翻訳の精度とスピードを飛躍的に高め、さらに人間の財務分野の翻訳者による検証と品質保証エージェントが最終確認を行います。その上、独自調査で明らかとなった海外投資家のニーズに応える英文エグゼクティブサマリーも、24時間以内で生成が可能です。
  3. 3)コスト:
    同等の量の翻訳を行った際、従来の料金に比較して3割程度のコスト削減が可能な料金設定をしております。
  4. 4)セキュリティ:
    当社はオーストラリア証券取引所の上場企業であり、情報セキュリティ管理について、国際標準化機構 27001規格(ISO27001)を取得しています。これまで10年以上にわたり、世界的金融機関のお客様からの翻訳依頼について、一度の情報漏洩もなく提供し続けています。また、ビジネスのための安全なAIを目指すIBM社との共同開発を行っております。
AI中心のワークフロー

成果

従来の人間による翻訳の約半分の期間で四半期決算短信の英語版ができあがることで、社内外のリソース不足や納期を心配する必要がなくなりました。お客様の各担当者は、より付加価値性の高い業務に時間を割くことが可能になります。
また、英文サマリーについては、それしか読まないアナリストも多いことがわかっています。質の高い英文サマリーを素早くAI生成することで、1日に数百社の資料に目を通すことも珍しくない多くのアナリストに、日本企業の魅力を的確に伝え、スピーディーに判断してもらうことが可能となりました。

まとめ

昨今、多くのAI翻訳ツールが存在していますが、Strakerでは、オールマイティーなAIというものには限界があると考えています。財務に特化した「SwiftBridge AI」のように、読み手のニーズを熟知し上でビジネスの特定目的に応じて磨き上げるAI開発が有効だと考えています。
「学習する」というAI本来の特性をつかみ、より専門的なトレーニングを積み重ねることで、本当の意味で言語の壁を取り除き、日本企業が優良な投資先であることを世界の投資家に知らせるお手伝いができると考えています。

SwiftBridge AI SaaSAISwiftBridge AIStraker Japan株式会社
記事提供元
Straker Japan株式会社
https://www.straker.ai/jp