概要
IBM i におけるユーザー定義文字(外字)の利用は徐々に減ってきているとはいえ、まだまだ現役で使っているお客様も少なくないのではないでしょうか。
業務上外字の追加・利用がどうしても必要なケースや、CCSIDの変更が難しい場合など、これからも外字を「管理したい」「使用したい」という声に応えるべく作成されたのが、i-CGUというアイエステクノポートのIBM i 向け漢字管理ツールです。
i-CGUは、2025年4月30日をもってサポート終了となったApplication Development ToolSet(ADTS)の一部機能の1つである文字作成ユーティリティー(CGU)の代替として利用可能なツールです。
CGUと同等機能の提供の他、CCSID1399で使用可能な新拡張文字の照会機能も備え、IBM i の漢字管理をサポートします。
課題
文字作成ユーティリティー(CGU)のサポート終了
まず真っ先に挙げられる課題は、概要でも触れたように2025年4月30日をもってCGUがIBM社からのサポート終了対象となった点でしょう。IBM i 7.6以降ではCGU自体が使えなくなるため、外字の新たな作成、編集、削除ができなくなります。
フォント・テーブルのコピーにより、IBM i 7.6以降でも既に登録済みの外字を使い続けることはできますが、サポート自体が終了していることから不測の事態に備え、代替製品をお探しのお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。
使いやすい漢字管理ツールに変更したい
CGUやその他代替製品を既にご利用中のお客様の中には、サポート終了を知ったなど様々な理由で別の漢字管理ツールを探している方がいらっしゃるかもしれません。
CCSID1399へ切り替えるメリットが分からない
CCSID1399では、多くの拡張文字が使えるようになり、外字を用いずともIBM i 上で使用できる文字が増えるというメリットがあります。ほかにも様々なメリットが挙げられる一方、具体的にどんな文字が使えるようになるのか、どのぐらいの数が使用可能になるのかは、実際画面上で見てみないと実感が湧かないところでもあります。
解決策
i-CGUは、課題として挙げた3つのポイントをすべて解決できる製品となっています。
また、IBM i 上に導入する製品のため、別途サーバーを立てる必要はありません。
CGUと同等機能の搭載

i-CGUは2025年5月より販売開始された製品で、CGUの代替製品をお探しのお客様に最適なツールです。
例えば、操作画面はCGUに似た構成画面となっており、今までCGUを使っていた方も違和感なく操作いただけます。

外字管理をさらに使いやすく
i-CGUは、機能面もCGUと同等の機能を備えています。

上図のように、i-CGUは旧イメージや複写元イメージを同じ画面内で見比べながら新しいイメージの作成、編集を行うことができます。また、登録外字データの個別印刷や、一括印刷を行うこともできます。
拡張文字表示機能の搭載
他にも、i-CGUはCCSID1399で利用できる拡張漢字・拡張非漢字の照会機能を搭載しています。


拡張漢字・拡張非漢字の照会機能とは、IBMiにてCCSID1399を利用している場合は新拡張文字として対応する文字が画面に表示され、それ以外のCCSIDをご利用中の場合、CCSID1399に変更するとどのぐらいの拡張文字を扱えるようになるか、その量を目で見て確認できる機能です。
どのぐらい扱える文字が増えるのか、数字で見るだけではイメージが湧かないというとき、この機能を使うことでCCSID1399の拡張性を体感することができるのです。
成果
i-CGUはCGUに代わる漢字管理ツールとしてだけでなく、CCSIDを切り替えることで生まれる新拡張文字の量を目で見て体感することが可能なツールです。勿論、CCSID1399ではないお客様でも導入し、漢字管理ツールとして利用することができます。
IBM i 7.6での動作確認も完了しているため、IBM i 7.6の移行前から導入し、IBM i 7.6への移行に備えることも可能です。
また、アイエステクノポートの製品は100%自社開発であるため、迅速なサポート体制が整っています。CGUの代替製品を探しているお客様にとって、サポートが受けられるi-CGUは魅力的な製品ではないでしょうか。
まとめ
登録した外字を今後も使用するにあたり、編集や追加、削除などの対応があり得るというお客様は、ぜひi-CGUの導入をご検討ください。i-CGUがあれば今まで通り、外字を追加、編集して使い続けることができます。
製品の詳細については、お気軽にお問い合わせください。
開発i-CGU株式会社アイエステクノポート |
記事提供元
https://www.istechnoport.com
