MAXAVAの導入および稼働検証を行い、デモ環境を作成しました。

MAXAVA 導入動作検証

リアルタイム・リプリケーション、無制限の同時アプライ・プロセス、データの常時チェックによる保全性の確保、GUIとモニタリングツールなどの提供により、企業規模の大小に問わず利用可能ということで弊社の検証センター(IGUAZU Hybrid Cloud Center:以下IHCCにて略)にて検証を行いました。

背景・課題

IBM i 環境で複数のHAソリューションがある中で使いやすさ、高速リプリケーション、ロールスワップ機能などの要望に応えるべく動作検証を行い、イグアスパートナー様への拡販を目的としています。
課題として他社HAソフトウェアの高ライセンス料金や、PowerHAのような独立ASPが前提となるようなソリューションを懸念されているお客様向けにお勧めできるかの稼働検証しました。
2018年1月にデモ環境としてご用意いたしました。

製品概要

製品名:Maxava HIGH AVAILABILITY SUITE(略名:Maxava HA)

エディション:以下の3つのエディションが提供されています。

DATA STREAM
重要な企業情報(データのみ)をいつでも復元できるようにリアルタイム・バックアップを実現。
SMB
データに加え、ユーザープロファイルなどのOBJやスプールファイルやIFSなども対象とし、ロールスワップや高度なオートノミックス機能、拡張監査ツールやユーザー管理ツールも含む。
MAX DR
SMBと同様だが、1LPARで且つ、プライマリーからバックアップへの1方向転送のみという条件付きです。
ENTERPRISE+
幅広いHAと災害対策ソリューション提供。
SMBの全機能に加え、より複雑な環境に対する拡張リプリケーション機能を備え、リモートからリプリケーション状況をモニタおよびロールスワップシミュレーションの実行も可能。

機能一覧

機能一覧
構成イメージ

検証概要

使用したハード/ソフト

PowerSystems環境
Power8 S814(VIOクライアント2区画)
IBM i OS
IBM i 7.2(2区画)
MAXAVAサーバー側
MAXAVA HA ENTERPRISE+(MXV6R2M1)※PTFレベル:Q6MX2037※ライセンス名:1MAXAVA
MAXAVAクライアント側
Maxava HA GUI(Windows 8.1とWindows 10環境)※Windows 8.1はIBMiAccess for Windows※Windows 10はIBM Access Client Solutions(ACS)
  • 事前設定では、本番機側でローカルジャーナル作成とリモートジャーナル(ADDRMTJRNコマンド)で作成し、バックアップ機側では、ローカルジャーナルを作成する。※次頁のイメージ「リプリケーションの手順」参照願います。
  • 事前設定後、サーバー側にMAXAVA HAの導入および、PTF適用とライセンスキー登録の実施
  • サーバー側のライセンス導入後、MAXAVA用サブシステム作成および、導入後の設定を行う。
  • クライアント側にMaxava HA GUIの導入を行う。※IBMiAccess for WindowsとACSの設定確認の違いを検証の実施
  • Maxava HA GUIより、検証用のライブラリー単位による、データおよびオブジェクトやスプールファイルやIFSの同期検証用に設定を行う。
  • データおよびオブジェクトやスプールファイルやIFSの標準的な同期検証を実施※スプールファイルに関しては、トリガープログラム(MXSVSFDT)をCALLして同期を確認しました。
  • ロールスワップによるプライマリー(本番機)とバックアップ(バックアップ機)の切り替え検証の計画停止の実施
検証ime-ji

Maxava HA GUI画面イメージ(HA構成状況)

Maxava HA GUI画面イメージ(HA構成状況)

5250画面のイメージ(HA構成状況(MXWRKRPLコマンド))

5250画面のイメージ(HA構成状況(MXWRKRPLコマンド))

また、ISCに用意されているVPNを経由して遠隔から接続してデモの実施も可能です。

デモ動画

MAXAVAの構成概要説明からリプリケーション編のデモ動画

MAXAVAのロールスワップ編のデモ動画

検証所感

  • HA構成の場合、導入に関してローカルおよび、リモートのジャーナルの作成および、GUIによる設定のみというシンプルな構成で利用可能です。
  • 設定に関しては、5250画面のコマンドだけでなく、GUIによる設定も提供されています。
  • 管理もジャーナルレシーバ用ライブラリーとジャーナル用ライブラリーをそれぞれ作成して管理することが推奨なので分かりやすいと思います。
  • ロールスワップを実施する場合には、サブシステム記述および、GUI側からコレクター構成を作成することで利用が可能です。
  • ライセンス体系もマシン毎のライセンスの為、LPAR単位での構成であれば安価なHAソリューションと考えます。
  • 他社製品と比較した場合、
    • 独立ASPが前提で利用しなくてもHA構成が可能
    • 監査ジャーナルを使用しなくてもHA構成が可能
    • ライセンス料金は筐体毎の為、LPAR間でのHA構成であれば1ライセンスで利用可能
    • アプライグループ機能により、分散して処理が可能な為、パフォーマンスの確保など
    • 複数のマシン間でもHA構成が対応可能

事例紹介

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