概要
IBM Power Systems Virtual Server on IBM Cloud(以後、PVS)は、AIX、IBM i 、Linuxを仮想サーバー単位でご利用可能な従量課金制IaaSソリューションです。
特徴
オープンテクノロジーを基本に構成されたIBMクラウドのIaaS型ソリューション。世界中のDC間をつなぐグローバルネットワークを無償でご利用頂けます。IBMが提供するIaaSソリューションで、IBM i 、AIXまたはLinuxのLPAR環境を提供。シェア型、占有型を選択可能。国内では東京DCにてサービス提供中。大阪DCも近日中にオープンします。
機能
- AIX/IBM i/Linux のPowerVMベースのLPARワークロードをクラウドでご利用いただけます。
- 他の仮想サーバーと同様にOSの構築まではIBM Cloudが行います。
- マルチテナント環境のため、ユーザーはHMCやVIOSへアクセスすることはできません。
- SLAは通常のIBM CloudのSLAに従います。
- SAPの認定も取得済みです。
- データセンター
- ダラス(DAL13), ワシントン D.C.(WDC04), トロント(TOR01), フランクフルト(FRA04、FRA05), ロンドン(LON04, LON06), シドニー(SYD04), 東京(TOK04), サンパウロ(SAO01), モントリオール(MON01)
- システム
- E880(9119-MHE) ※DAL13やWDC04にしかない。
S922(9009-22A)
E980(9080-M9S) ※新しいDCにはある。DAL13やWDC04にはない。 - CPU
- 例:London DCで選択可能なスペック
S922:0.25-14 cores
E980:0.25-143 cores - プロセッサー
- Dedicated / Uncapped Shared / Capped Shared 選択可能
- メモリ
- 例:London DCで選択可能なスペック
8-64GB(S922)
8GB-16TB(E980) - ストレージ・タイプ
- Tier 1(NVMe-based flash storage):10 IOPS/GB
Tier 3(SSD flash storage):3 IOPS/GB - ストレージ容量
- 1ボリュームあたり 10GB-2TB(複数ボリューム利用可能)
- ネットワーク
- Public(option), Private
- OS
- AIX(7.1, 7.2):IBM Cloud提供
IBM i(7.2, 7.3, 7.4):IBM Cloud提供
RHEL/SLES/CentOS: BYOLによるImage持ち込みのみ利用可能
構成イメージ
ネットワーク構成
- IBM Power Systems Virtual Serverは、IBM Cloud(x86)上のリソースとは独立に管理されています。
- Public NetworkとPrivate Networkという2種類のネットワークインターフェースを利用することができます。
動作環境
IBM Cloudで提供されているPower Systems環境
- 2020年7月状況
- GA 済み
- サーバー機種
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- E880(POWER8)
- S922, E980(POWER9)
- OS
(AIX/IBM i はCloudカタログ提供) -
- AIX(7.1,7.2)
- IBM i(7.2, 7.3, 7.4) *1
- Storage
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- Flash, SSD, HDD 選択可能
- SW
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- IBM i Cloud Storage Solution
- IBM i Power HA
- Rational Dev Studio to IBM i
- お客様持ち込みSWは、SWごとの提供条件に従ってお客様自身でご用意いただく
- 提供DC
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- ダラス, ワシントンDC
- フランクフルト
- ロンドン、トロント
https://cloud.ibm.com/docs/infrastructure/power-iaas?topic=power-iaas-ibmi-lpps&locale=ja
参考価格
各種前提条件により変わりますので、下記または弊社営業担当までお問い合わせください。
株式会社イグアス ソリューション事業 クラウド・ソフトウェア営業部
TEL:044-280-8585
Eメール:swiguazu@i-guazu.co.jp
事例紹介
短期間でのソフトウェア開発・検証環境として。またはサーバーの災対環境をPVS(クラウド)に移行しBCP対策として導入。